不動産業者が主に使っている査定法
不動産業者に中古マンションの査定を依頼した際、どのような査定方法を主に使っているのでしょうか。それは依頼された同じマンションや近隣に類似する物件の過去の成約事例及び現在売り出し中の価格をもとに鑑定する「取引事例法」です。その価格を参考にして査定額を決めていきます。
しかしこの「取引事例法」はその取引数、時期、売主の理由によって精度の高低が違ってきます。たとえば、取引数3年前に1回事例があったとすれば、市況の状態は3年前と違いますし、もし売主さんが売り急いでいれば安値で売却しているかもしれません。回数がいくつもあってその平均値がこれですといいうのであれば精度は高くなりますが、例のように成約時期もだいぶ前のもので一回だけの事例ををもとに査定額とするのは参考にはならないでしょう。
よって、査定を依頼する際は数社に依頼しておくのがベターです。
売主さんの状況から価格を決める
中古マンションを売却する場合、「住宅ローンの残債額+売却にかかる諸費用+引越し費用」分を最低ラインの価格として設定したいところです。もしそれ以下になってしまうと持ち出しをしなければならないので通常はこのあたりが最低ラインとなるでしょう。
しかしそこに早く売らなければならない状況が加わるとそうも言ってられなくなります。「多少持ち出しでも早く売りたい」という方にとっては最低ラインがもう少し下がります。一方、売り出し期間が半年は大丈夫、一年後くらいに売れれば良いというのであればおそらく希望ラインを中心に考えるかと思います。
このように売主さんの状況によって希望のラインと最低ラインがある。この2つの金額を状況に関係なく出しておきましょう。
まとめ
3つの仮定売却額を決めておきましょう。
- 不動産業者の平均査定額
- 売主(あなたの)希望ライン
- 売主(あなたの)最低ライン
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